「自己肯定感」という単語が一般的に知られるようになり、心理学などに詳しくない人であっても「自分が自分を認める」ことの重要性を意識して生活をする時代となっています。

この自己肯定感をきちんと持つことが良い恋愛に繋がる事に気付いている方は、どれだけいるでしょうか?

では逆に、自己肯定感の低い方の恋愛とは?

そうした視点から、自己肯定感と「良い恋愛」について考えてみましょう。

恋愛依存体質

自己肯定感が低いと相手の反応にいちいち振り回されてしまいます。
つまり、自分にとって相手の存在が大きなものでありすぎるがゆえに、自分というものを無くしてしまう事でしょう。
すると何よりも恋愛、相手の事を優先する事しか頭になくなり、恋愛依存体質に陥りやすくなってしまいます。

特に女性に多くみられるこの性質ですが、男性でも恋愛依存の方はいらっしゃいます。

この性質の場合、相手の方がプレッシャーを強く感じるようになってしまい逃げ腰になってしまいますが、肯定感の低い側はそうした反応に不安がつのり、さらに相手を追い詰めてしまいます。

こうした「逃げたい」「追いかけたい」という構図は、恋愛依存のスパイラルになってしまいますし、これでは恋愛は上手く行きません。

そもそも恋愛が出来ない

自己肯定感が低いと、恋愛自体が出来ないということもあります。

恋愛というものは自分とは違う相手の価値観を受け入れて、そのうえで関係性を築いていくものです。
そもそも相手の価値観を受け入れるという行為は、自分の価値観を真摯に受け止める事が出来なければ不可能です。

よって、肯定感の低い人は、相手の価値観はおろか自分の価値観を受け止める事が出来ず
価値観を受け入れること自体にストレスを感じ、相手に攻撃的になってしまうケースもあります。

また、人によっては自分の価値が低いが為に相手には高いスペックを望んでしまい
自分が納得できない行動を相手がとると攻撃的になってしまったり、無謀な要求をしてしまうことにより、恋愛関係が破綻してしまう事があります。

相手に求めてばかりで、自分から何も与えることができない方は、やはり恋愛がうまくいくとは言えないでしょう。

欠点と意識しないこと

このほか、ネットでは自己肯定感が低いと〇〇といった記述をいくつも見つけることができますが、だからといって低いからダメという事ではありません。

自己肯定感が低いということは、自分のことを二の次にして相手の事を考えてしまう事が多くなりますので、相手の事を考えるという点においては優れている事にはなります。
よって、相手によっては「優しい」や「思いやりがある」という印象を持たれやすく、思わぬ相手から好かれる事が多くある事でしょう。
いわゆる「モテる」という事ですが、自己肯定感が低い方はモテる方が多くみられるかもしれません。

そうした出会いを行う中で、あなた自身の肯定感の低さに気付いてもらえたり、あなたがあなたの事を受け入れるというサポートをしてくれる人と分かり合う事が出来れば、あなたの自己肯定感も成長していける事でしょう。

人と出会い好かれるというのは、実は難しい事です。
よって、無理に自己肯定感が低いということを欠点と捉えて難しく考えすぎてもいけません。

欠点として認識をしてしまうと、そこを気にするあまり余計に自己肯定感が低くなってしまうことがあります。
欠点を欠点としてしか捉えられないよりも、逆にそうした長所として見ていくことで肯定感を成長させつつ前向きに考えることができるようになっていくはずです。