子供といえど人は人、親の知らない所で恋愛を経験して自分自身で相手を選ぶことは、何ら親への裏切り行為ではありません。
親の眼鏡にかなう事を念頭に置いて相手を選び、そして結婚にたどり着く方は圧倒的に少なく
殆どの場合親の立場である方は「この子が選んだ人なら」という子に対する信頼で結婚を承諾する流れとなる事でしょう。
そもそも子供の恋愛、人生に親が口を出しても全くの逆効果となる事が殆どです。
しかし一歩引いて子供の交際相手を見ても「これは…」や「子供が危ないかもしれない」と感じる方も中にはいらっしゃいます。
学歴や経歴で反対という訳ではなく、ギャンブル癖や浮気症、過去の素行などを見て
親が子供に対して「危険だ、別れさせたい」と思うのは決して間違っているわけではありません。
交際相手に危険を感じて「別れさせたい」と考えた時、親はどう対処するべきなのでしょう。
明確に「反対」はしない
反対であることを伝えなければ意味が無いじゃないか!
と思われるかもしれませんが、親が反対している事を子供が知れば、子供は親に逆らいたくなるものです。
序文にも記載しましたが、親が子供の恋愛に口を出しても良いことはありません。
反対をされればされるほど、子供は反発心から「絶対に一緒になってやる」という気持ちが芽生えます。
明確に反対をするのではなく、子供自身に疑問を持たせることを目的として話しかけていきましょう。
具体的には
「同じことは繰り返してしまうものだから、ちょっと不安で…」
反対ではなく、不安であるという意思を伝えて
あなたは不安じゃないの?といったように暗に伝わるようにしておく程度が良いかもしれません。
認めて「逃げ場」になれる余裕がある事を伝える
最初から「反対だ」という態度をとってしまうと、その時点であなたはお子さんの敵になってしまいます。
そうすると、お子さんが"この人との交際はやっぱり…"と悩み始めて
いざ別れよう!と思った時に
「でも親は反対していたし、自分の敵だ…」
「別れる事を伝えたら"ほらやっぱりね!"と言われるにきまってる…」
こうした思いも相まって、それまで敵対していた親にバツの悪い部分を見せる事を嫌がり
別れたいのに意地が邪魔して別れられないというケースに陥ってしまう事があります。
そうしたことが無いように、最初から頭ごなしに「反対だ」「お前は間違ってる」と言わず
いざ子供が交際をやめるとなった時に、どんな選択肢であっても認めてあげる事が出来るという余裕を見せておくのは大切です。
「正直お付き合いは悩むけど、何かあったら自分は子供の味方だから」
「いつでも家に帰っておいでね」
こうした言葉を貰えることで、子供にも余裕が生まれて交際相手との先を冷静に考える事が出来るようになるのです。
学歴や経済的な部分が不安という方も多くいらっしゃいますが、
それによってお子様が明らかに苦労をする、危険な予感がするというのであれば
親として、人間としてそうした交際は阻止するべきでしょう。
ただしあまりにも主観的になりすぎて、
相手の事が単に気に入らないといった理由で「子供を別れさせたい!」と思うのは、
お子様の自主性や人間性を否定する事と同義です。
親は親、そして子供は子供、各々1人のれっきとした人間、
しかも結婚を考えているとなればそれなりの年齢を経た大人です。
主観的になりすぎず、お子様の恋愛、お相手の方を見極めて参りましょう。